私なりにわかりやすくまとめてみた「癌のおはなし」
もくじ
がん細胞
がん細胞は、普通の細胞から発生した異常な細胞のかたまりです。
正常な細胞は、体や周囲の状態に応じて、増えたり増えることをやめたりします。例えば皮膚の細胞は、ケガをすれば増殖して傷口をふさぎますが、傷が治れば増殖を停止します。
一方、がん細胞は、体からの命令を無視して増え続けます。勝手に増えるので、周囲の大切な組織が壊れたり、本来がんのかたまりがあるはずがない組織で増殖したりします。
正常な細胞に決まった異常が起こると、その細胞は増殖します。そこに第二の異常が起こると、さらに早く増殖するようになります。この異常の積み重ねにより、がん細胞が完成すると考えられます。
私は「がんは自分の細胞なんだ」と思ったとたん、「がんと闘う!」とか「がんを恨む」とかって何か違うな…。と思いました。
それと同時に、恐怖感もなくなりました。
コロナやインフルなど、どこからか何者かわからないものが体に侵入してくるうほうが恐怖かも知れません。
しかも急に!
私たちは、がん細胞の存在を告知されて初めて気付くだけで、それよりもっともっと何年も前から自分の体にあったものなので、「もうずっと付き合ってきてたよ?」というわけです。
様々なことが積み重なり、自分で作ってしまった細胞。
それには必ず原因があります。
なので「作ってしまった原因がわかれば、治していく方法もわかる」ということです。
まずは現実を受け入れて、自分の生活や環境・食事などを振り返り、こうなった事実を分析しなければいけません。
作ってしまった原因を把握しないと、どんなキツイ・高い・良い治療を受けたとしても
根本的なところを変えなければ治すことはできません。
もし治ったと思っても、また作ってしまう可能性大です。
なので、1度がんを作ってしまった人は、生活環境やリズム・食事などを改善し
「がんを作らない体」にすることが重要です。
でもそれはがんだけではなく、あらゆる病気の予防にもなるので決して損はありません♡
がんのステージ
私はステージ3ですが、1つでも肺や他の臓器に飛んでいたらステージ4です。
今は見えないほど小さいだけで、飛んでいる可能性だってあります。
ステージ4。末期であると聞くと、まるでもう手の打ちようがないかのようなイメージであったり、かなり強いショックを受けますよね。 私もがんを知らなかったころはそのようなイメージでした。
でも、違います。
ステージ4だからといって、あきらめる必要はまったくないんです。
ステージ1でもとても危険な性質のがん細胞もあれば、ステージ4でも穏やかな性質のがん細胞もあります。
年齢によっても増殖スピードは変わりますし、ステージ4という情報だけで落胆するのは体に良くないのでやめましょう!
ステージ4だと、多くの人が受けている標準治療はできない。と医師は言うと思いますが、それは日本の医療のシステムが患者の命重視ではなく、お金儲け・点数重視だから、おかしなルールが決められていて受けられないだけで、
標準治療以外に、まだ試すことができる治療はありますし、治療以外にも様々な方法でステージ4から完治した人もいらっしゃいます。
まずは落ち着いて、今の自分のがんの状態をよく知りましょう。どこにがんがあって、その大きさや転移の広がり、育つスピード、自分のがんはどんな性質・性格なのか。
そして現在の自分の体調・体力・痛み・年齢。そのすべてをよく分析して治療法を選びましょう。
一刻を争うのか、時間をかけてよいのか、治療に耐えられる体力はどのくらいあるのか、さまざまな状態によって治療法や治療の順番が変わってきます。
普通にシンプルに考えて、がん患者がみんな同じ治療でいいわけがないんです。
自分の体です。自分の命です。自分の納得のいく治療を選びましょう。
そして何より大切なことはこれ!
「楽しく生きる」というポジティブな気持ちです。これは、がんを克服した方たちに共通していることです。
完全に治らなくても、大人しくしていてくれるならよくないですか? がんと共存してたっていい。
いつの間にか消えてた!という方も多くいらっしゃいます。
今、大好きな人たちと居られること、風を感じて、ごはんを食べて、昼寝をして…そんな時間が過ごせているだけでも感謝ですよね。その時間がたとえ、人より短いとしても。です。
そんな当たり前の幸せを1日でも長く味わうためにも、体に負担をかけすぎない治療を選択してほしいと願います。
乳がんのタイプ
乳がんには、乳がん細胞がもつ遺伝子の特徴によって分類する「サブタイプ」があります。
タイプによって治療法が変わってきます。が、あくまでもここでは一般的な標準治療の場合を説明しています。
ルミナルタイプ
乳がんの約70%がこのタイプです。
ルミナルタイプはエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンをエサとして増殖するため、ホルモン療法(ホルモン剤によってエストロゲンの量を減らしたり、がん細胞がエストロゲンを取り込むのを阻害したりすることで、がんの増殖を抑えようとする治療法)が推奨されます。
ただ、リンパ節転移が4個以上ある場合やがん細胞の悪性度が高い場合は再発リスクが高くなるため、化学療法(抗がん剤)の追加が考慮されることもあります。
Ki67の値などを考慮してルミナルAとルミナルBに分けられます。
Ki67とは…増殖中のがん細胞に存在する核タンパクで、乳がんの増殖能を示す指標です。Ki67染色率が高いほど、がんの増殖のスピードが速いと考えられており、15~30%以上が高値となります。
ルミナルAに比べて、ルミナルBは、がんの増殖力が高く、再発リスクが高いタイプなので、多くの場合ホルモン療法に加えて抗がん剤も行います。
ルミナルAは抗がん剤が効きにくいタイプ。
ルミナルBは抗がん剤が効きやすいタイプ。
私の場合はルミナルAだったので、抗がん剤が効きにくいタイプ。だけど、転移の広がりが大きかったので、やってみたほうが…という提案をされました。
本来なら5~10年間のホルモン治療をします。が、私はそれも今のところ受けていません。
その理由もまた今後書いていきたいと思っています。
HER2タイプ(ハーツー)
乳がんの約15~25%では、がん細胞の表面にHER2タンパクが過剰に発現しており、このHER2タンパクが、がん細胞の増殖に関係しています。このタイプは「HER2陽性乳がん」とも呼ばれます。このタイプの場合は、HER2タンパクをもっているがん細胞にのみ効果を発揮する分子標的薬があるため、それと抗がん剤のセットで治療を提案されます
ルミナルBの中にもHER2が陽性のタイプがあり、ホルモン受容体とHER2タンパクがいずれも過剰発現しているタイプです。
トリプルネガティブタイプ
まず。なぜこんな不安になるような名前をつけたんでしょうか? 患者の気持ち考えたらこうは名付けない。
トリプルネガティブ乳がんは、エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体・HER2、これら3つががん細胞に発現していないタイプの乳がんなので、ホルモン治療や分子標的薬の効果は期待できず、抗がん剤治療を採るよりほかがないと言われています。
乳がん全体の10~15%、とくに若年性乳がん患者に多いと言われています。
増殖能力が高いので2年に1度の検診の間に見つかることも多く、妊娠期、授乳期に見つかるものもトリプルネガティブ乳がんであることが多いです。
他のサブタイプの乳がんに比べて増殖スピードや再発率も高いので、このタイプだと診断された場合は、治療内容を決めるのも急ぎたいところですが、、、内容・順番によって、今後に大きく影響してきますので、ここでも1度落ち着いて、リサーチして、自分の納得いく治療を選択してほしいと願います。
がんのかお
乳がんの顔は、顕微鏡で見たがん細胞の形から判断され、悪性度 (グレード分類)で分けられます。
★のついているところが私の診断です。
グレードは1なのに、腫瘍の大きさは大きいし、転移の数も多いので、どういうこと?と先生を悩ませたのだと思います。
でも私はいいとこを信じたいと思います。
グレードが上るほど再発する率が高くなります。グレード2以上の乳がんは、術後ある程度遅くなってから再発することが比較的多いことも知られています。
グレードが高ければ高いほど、再発のリスクも視野に入れての治療の仕方と、生活改善や食事管理を長期にわたって続け、がんを作りにくい体を作ることが絶対です!
まとめ
私が、がんのことを調べる中で1番苦痛だったことは、医療用語などが難しくて頭に入らないし、ややこしいしわかりにくい…という点でした。
正直に言います。頭がおわるいので(汗) あ、気づいてましたか(汗)
なので、私みたいな頭脳でも理解して頂けるよう、ここではわかりやすく伝えられたらと思っています。
細胞のこと、ステージのこと、グレードなど、自分のがんの性質・性格がよく理解できたら、いよいよ治療の選択です!
でも、一人では何が正解か、どこから手を付けたらよいのか、誰に聞いたらいいのか…
わからないことだらけですよね(涙)
理想は、担当医がしっかりと深く相談に乗ってくれて、それぞれに合った治療法を提案してくれること。
ですが、残念ながらそのような先生には滅多に出逢えません。。。
標準治療以外の治療の質問をするだけで嫌な顔をしたり、機嫌が悪くなる先生もたくさんいます。
でも、ご安心ください!
まわりに相談できる先生がいないときはここ!というクリニックも紹介していますので、そちらの記事もご覧ください。
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