癌ブログ6 乳がんの種類判明

2020.5.7 娘と2人でクリニックへ。

とりあえず乳がんの種類については自分なりに勉強してからこの日に挑んだ。

まず、癌と聞くと

「ステージ」とか「タイプ」とか「グレード」

といったような似たり寄ったりの言葉が飛び交いますよね。

これについては次の記事で私なりに説明しますので、ご興味のある方はそちらもご覧ください。


もくじ

検査結果

さて、私の検査結果を、あまり医療用語を使わずに分かりやすく説明すると。

*ホルモンに反応して成長するタイプのもの

*成長スピードは速い。が、がんの顔つきは良い

*抗がん剤が効きにくいタイプである

*ホルモン治療(生理を止める)が効果的なタイプ


先生が勧める今後の治療

①抗がん剤治療(半年程度)*副作用あり

②手術 *後遺症あり

胸からワキ、鎖骨にかけて広範囲のため、術後の後遺症は免れない

※①と②は順番逆でも可能。手術してから抗がん剤を考えてもよい。ただ、抗がん剤が効果があった場合に、がんを小さくしてから手術ができれば後遺症の度合いが変わってくるので、先生としては①抗がん剤②手術をおすすめするとのこと。

③放射線治療(6週間平日毎日)*副作用あり

④ホルモン治療(5~10年間)*副作用あり

とにかく、進行が速いから治療を急いだほうがいいと言われる。

とりあえず抗がん剤の予約を取っておいて、帰ってからゆっくり考えてみたらと。

気持ちが固まらないようなら延期もできますからということだったので

5月19日に1回目の抗がん剤を予約しました。

この時点では私も、日本人の9割を超える方たちと同じ

いわゆる「医師の勧めるがままのがん治療」を受けるレールに乗っていました。


治療への違和感

先生の勧める治療内容の中で私のひっかかったところは

*「抗がん剤が効きにくいタイプだ」と言ったのに、抗がん剤押しなこと。

まず皆さんがご存じの通り、抗がん剤は「がん細胞に効果がある場合もありますが、それと共に骨髄などの正常細胞に強い毒性を示す」というデメリットがあります。

このデメリットこそが「癌を治せる体を作れるかどうか」という重大なポイントと関係してきます。

※このような癌を治すための体作りや、抗がん剤の恐ろしい実態については、また今後の記事で詳しく説明いたしますので、ぜひご覧ください。


また、私は決して抗がん剤の否定を伝えたくて記事を書いているのではありません。

人によって、癌の種類によって、時と場合によっては「抗がん剤が必要な時・効果が期待できるとき」もありますし、実際にうまく使用されて治った方々もいらっしゃいます。

しかし、逆に、抗がん剤によって寿命を縮められてしまった方や、無駄な副作用によって心も体もボロボロになった方。がんではなく、抗がん剤で亡くなった方。がたくさんいらっしゃるというところを知って頂きたいのです。

とにかく使い方・時期・量など、医師任せではなく「自分が学び、自分が考えなければいけないことがたくさんある」ということをお伝えしたいだけなので、ご理解くださいませ。


「抗がん剤が効きにくいタイプのがんなのに、したほうがいいのですか?」という私の問いに、

「少ないけども効果のある人もいるのでね…。効果があるかないかは2.3回受けてみればわかると思うので、それから中止することも可能ですよ。ただ、さまざまな副作用は初回の1回受けただけで始まる方もいますし、脱毛は皆さん必ず1回目の投与の2週間後には髪の毛がほとんど抜けます

と・・・。 まぁあっさりと。

もう抗がん剤の副作用なんて、この人たちにとっては慣れっこで、大した問題でもないんだろな。

みんなそうしてるよ。みんな耐えてる。癌になったら抗がん剤して副作用を我慢するもの。

みたいな。

この治療レール。ほんとに正しいの?


がんの顔

もう1つ私がひっかかったところは

*進行が速いタイプなのに、なぜか、がんの顔はいいんだよね・・・ちょっとここが不思議なんだけど。

という先生のセリフ。

これもさらっと流されそうだったので、

「がんの顔???ってなんですか???」

「うーんと、いわゆるがんのグレードと呼ばれるもので、悪性は悪性でも悪性度があって、予後が良好か不良かということなんです。〇〇さんの場合、転移の速度や広がり方を見ても、正直あまりグレードが良いとは…。 でも検査ではグレード1なので予後良好ということになってますね」

※予後というのは、今後の病状についての医学的な見通しのことで、治療を行った後に病状がどのような経過をたどるのか。を表します。

あの。あなた。そこ。すごく大事なポイントだと思うんですけれども。

私は、例えば占いでも、悪いこと言われた部分は忘れて、良いこと言われたところだけをいつまでも覚えています。

これは意識してるわけではなくて、勝手にそうでした。

それと同じで、この「がんの顔(グレード)はいいんだよね」の言葉は今もずっと支えになっていて、その後の治療選択においても、かなりここは重要なポイントとなりました。

つまり、ステージだけではなくて、グレードも、「今どんな治療をすべきか」という判断材料として重要だということです。


帰りの車内親子会議

とりあえず抗がん剤の予約はしたけれども、、、

「効きにくいと言われている抗がん剤を一か八かしてから手術」なのか?

抗がん剤は後で考えるとして、「まずは手術で取っちゃう」のか?

娘と親子会議。

そのとき娘が、

A「抗がん剤してから手術」は、体のダメージ+脱毛という心のダメージと術後の後遺症

B「手術のみ」は、術後の後遺症のみ。

「ママは痛みとかリハビリとかは根性で頑張れそうだけど、髪の毛抜けるとかの心のダメージのほうがキツイんじゃない?」

「だからBでしょ」

と・・・。

ほんまやーーーーーん(;゚Д゚)

すごくシンプルに、そうだわー!!と、我に返った。

先生と話してると先生の言うことが一番な気がして、頼るしかないような気がしてきて…

危うくすんなり抗がん剤やりかけてた(;゚Д゚)

でもこれがもし「この抗がん剤は7割の人が効きます」というようなやつを勧められてたら、間違いなく何も調べず、勉強も分析もせずに標準治療のレールに乗っていたと思う。

この、「抗がん剤が効きにくいタイプ」の乳がんだったことが、大きな意味をもち、私ががんを知りたい!と思えたきっかけだったように思います。

しかし、娘は十代なのに冷静だわ。笑