癌ブログ7 医師への不信感「担当医師に違和感がある時は堂々とセカンドオピニオンをしよう!」

もくじ

セカンドオピニオン1

色んな先生の意見を聞いてみたい。

セカンドオピニオンなんて今や当たりまえ!と思いますよね?

でも実際は、かなり言い出しにくいという現実があります。特に田舎の病院。

5年ほど前のことですが、右胸のしこりで受診した某国立病院。

担当医は外科部長さんだったのですが、態度が大きくて怖いし、細胞診がかなり下手で…何度も針を刺し直しされ、、、青アザになるという(^-^;

でも、他を知らないので、こんなものなのか…? と思ったり、

いや、でももしこれが悪性だった場合、私、この先生に手術してもらうのコワイ…と思ってしまい、

「セカンドオピニオンって…」と相談しようと思ったら

先生の表情が急変し、

「どこに行っても、また同じ痛い検査するだけだけどねぇ!」

って。 

えっ? 怖っ!!

次の予約の日程を決められそうになりましたが「まだ予定がわからないので後日連絡します」と伝えて診察室を出ました。

待合で待っていると看護師さんが出てこられ、

「○○先生は外科部長さんですし、安心してもらったらいいですよ」って。。。

できるわけ、ないしー!

部長だろうが会長だろうが、かんけい、ないしー!

人として。だしー!

今思えば、これが私の「医師への不信感」の始まりだったかも知れません。


その後、自宅から2時間ほどかけて、某乳腺クリニックに通うようになりました。

そこの先生の細胞診のお上手なこと!

あーやっぱりあの外科部長さんはヘタだったんだ…。と確信(笑)

その時は良性のしこりだったので、それから1年に1回、乳がん検診に通うようになりました。

そして今年の春、乳がん発覚。

この時点で私は、この病院で治療を受けたいと思っていたし、この先生に手術してもらうんだ!と思っていました。

ただ、治療内容がしっくりこなかったので、情報収集を始めました。

がん情報あつめ

都会の病院にもセカンドオピニオンで行ってみたかったのですが、なんせコロナで・・・

他府県には行けないことが判明。

そしてがん患者って、毎日毎日がん細胞が増えてるかもと思ったら、焦るんですよね。

知らなかっただけで何年も前からあったってば!って自分に言い聞かせながら…

どうか、がん細胞さん、増殖ゆっくり目でお願いします!と祈りながら…

この頃はあらゆる本を読み、ネットで調べ、いたるところに電話し、常に情報収集をしていました。

抗がん剤のこと、ホルモン治療のこと、細胞のこと、免疫のこと、東洋医学、高濃度ビタミンC点滴、サイバーナイフ、近藤誠さん、うつみん先生、カイロの先生、食事、水、岩盤浴、ヨガ、経験者さんのブログ、ありとあらゆるものを見て、自分のしっくりくるもの、腑に落ちるものだけを記録していきました。

だから、どれが凄いとか、誰が1番とか、○○派、アンチ○○、なんてのはまったくなく、自分勝手ないいとこどりな情報収集です。

そんな、たくさんの情報の中で1番記憶に残っている言葉は、近藤誠さんの本の中にあった

“ピンピンしているのに「がん」と診断されたら、忘れなさい”

でした。

これを見たとき、フッて笑ってしまい、気持ちが楽になりました。

実際、忘れることって難しいけど、そのくらいの気持ちでいられないと「がん」って治せないんじゃないかなと思いました。

まさに「病は気から」です。

そして、現実に、私が がん告知を受けてから、病院での治療を開始するまでに2か月弱経っていたのですが、

その時点で腫瘍は小さくなっていたんです。

治療前に!です。

これが何を意味するのか。

食事・水・生活習慣・ストレス・気持ち

それらで小さくすることが出来る!と言う証拠です。

そんな中、鳥取県にすごい先生がいるとの情報をもとに、すぐ検索!すぐ問い合わせ!

急ぎであることを伝えると4日後に予約を入れてくださいました♡

(*この鳥取のクリニックについては、次の記事をご覧ください)

セカンドオピニオン2

鳥取県のクリニックに相談に行った私は、

これだ!!

これならやってみたい!!

と思える治療に出逢えました!

体の負担は最小限に。でもがん細胞にはしっかり効果の出る治療。

でもそれはこの辺りでは受けられない治療で、日本で受けられるところは5か所あるかないかとのことでした。

標準治療ではないため費用もどのくらいかかるのか、それぞれの病院に問い合わせてみないとわからないとのこと。

とにかく時間がないという焦り。

莫大な金額だったらどうしよう…。

コロナで受けられなかったら?

通院?入院? 犬猫のお世話はどうしよう。

近くに体験者もいない。何が正解かわからない。

今、自分のしようとしてることがかなり的外れなことだったら?

取り返しがつかないことをしようとしていないだろうか。

この選択。吉とでるか凶とでるか。

この時はすごく孤独感を感じていました。

周りにはあたたかく支えてくれる人もいたし、相談もできた。決して1人じゃないのに、何とも言えない孤独感。

自分の治療を決めるのって自分しかいない。

その重みが孤独感を生んでいたのだと思います。

医師からの衝撃的なお返事

何件か問い合わせたところ、自宅から車で2時間半ほどの

「大阪医科大学」で受けられそう!

まずは1度受診してみないとわからないとのこと。

これまで行っていた乳腺クリニックから紹介状を書いてもらわないといけないらしい…

「言いにくいなぁ…。」

5年前の医師の態度が頭をよぎる。

でも大阪医大で検査を受けなおすとなると、費用も時間もかかってしまう…

勇気を出して乳腺クリニックに電話してみた。


先生は診察中ということで、とりあえず看護師さんにすべて事情をお話して、お昼休みに先生に確認してからご連絡を頂けることになった。

ドキドキ。。。

夕方、クリニックからの電話。電話口は先生の声。

「あー○○さん? 大阪医大に受診したいとのことですが、、、」

「どうぞ、ご自分で行ってください」

「うちの治療方針と違うので、うちから紹介状も送りませんし、その後の経過観察も、治療なども、うちではできませんので」

「それに、標準治療ではないのでオススメもできませんし、〇〇?とかいう治療ですか?そんな治療100人の専門家に聞いても、誰も勧めないと思いますよ(笑)」

「これはもうご自分の責任なので、どうぞご自分でされてください」

「まぁ、頑張って」

ガチャン。

・・・( ゚Д゚)

ナニ?!イマノナンダッタ?!

この気の強い私が、一言も発することなく、ただただ呆然と、威圧感満載の先生の声を聞いていました。

何も言えなかった。

医師としても、人としても、これは違うと思う。

でも、何も言えなかった。

ポロポローーーーーーーーーって涙が出てきた。

捨てる神あれば拾う神あり

ただでさえ孤独感を感じていたところに、ドッカーーーンってきた。

久々に落ちそうになった。

というのも、つかの間。

友達に報告してたら、悲しみから怒りになってきた(笑)

あの先生に命預けなくてよかったわーーー!と思えるようになった。


次の日早速、大阪医大の先生に説明し、紹介状がないけど診察してもらえるか尋ねると、

「えーーーーー!?(・。・;)」

「じゃぁ! 紹介状はうちから直接○○乳腺クリニックさんに問い合わせる形にしましょうか!」

神ですか?(涙)

そ、そんなことできるんですね? ではお願いしたいです!

ふぅ。一安心(涙)

そして鳥取の先生にも、大阪医大で受けられるかもしれないという報告と、昨日のお話をしたところ

「えーー‼まぢかー‼ サイテーだね。完全に自分ファーストの先生だね(笑) でも、患者さんは治療を選ぶ権利があるから、自信もって!」

って(涙)

元気でたー!!

よし、自分の直感を信じてやってみよう!!

この、鳥取の先生と大阪医大の先生に出逢えていなかったら、私は今頃どうしてたか…

治療してもらえる病院がなく「がん難民」になっていたかも知れない。

*がん難民とは…治療ができなくなったがん患者や、標準治療を拒否したことで医師から見放されてしまうなど、行き場をなくしてしまうがん患者のこと

さて、いよいよ次の記事は、鳥取の先生をご紹介いたします☆