癌ブログ2 乳腺クリニック受診
もくじ
2020.4.7 乳がん検診
自宅から車で2時間ほどのところにあるクリニックに受診。
2年半前までは毎年乳がん検診に来てたのに、先生の「もう2年くらいあけても大丈夫ですよ」の言葉に甘えちゃってズルズル2年半たってしまってた。
さて、まずはマンモグラフィー。 これ、毎回思いますが…マンモグラフィーではほとんどわからず、必ずエコーで鮮明にわかるんですが… マンモ必要あります?
乳がん検診って、「エコーのみで」とか選べないんですか?と聞くと、
「検診はセットになっているのでそのようなご希望はお受けできません」
でたでた。ただのお金儲け。 患者からすると気持ちも痛みも苦痛な検査なので尚更腑に落ちない。
続いてエコー検査。
女医さんの無言のエコー検査がとても念入りで、途中から意識なし Zzz…
乳がんエコー画像
いよいよ院長先生のお部屋へ。
部屋に入った瞬間に「あ。良くない報告なんだな」とわかりました。
院長先生以外に、看護師さんが4人も立って並んでた。いつも1人なのに。わかりやすっ。
この説明の段階で泣き崩れたりされる方もいらっしゃるんだろうな…。なんて、まだ他人事みたいに。
気付いていたワキのしこりは3㎝。それ以外にもワキから鎖骨にかけて大小様々なものが多数散らばっていました。
そして左胸の下側に1.5~2㎝ほどの塊。
左胸の塊をエコーで見た時点で、「これはアウトだな」と素人の私でも確信。
とても形がいびつでエヘン虫みたいなイガイガのくろーい塊。
実際のエコー画像がこちらです。
あー。やっぱり癌だったか……。
細胞診
良性か悪性か、ワキのしこりは胸のしこりと同じ細胞なのかどうか。を調べるために細胞診をすることに。
ワキのものと胸のものが同じ細胞だとしたら、転移だということになるのでステージは一気にあがる。
そして、胸の原発の大きさのわりにワキから鎖骨にかけての数が多いことから、これがもし悪性だとするとかなり進行の早いタイプのものかもしれない…そこが心配です。とのことでした。
細胞診は左胸のものと、ワキの1番大きなものと、数年前からある右胸のものも少し大きくなってるから念のため。
ということで3か所おこないました。
細胞診は初めてでもないし、ここの先生はお上手で痛くないから楽勝。って思っていましたが…
左胸とワキのもののとき、痛っ!!! 右胸と痛みがちっがう!!驚
悪性だと痛いんですか?そんなデータあります?と質問。
「うーん そういうこともあるかも知れないね」と先生。
抗がん剤の話
悪性だった場合を想定して、乳がんに種類があることや、今後の一般的な治療の流れなどを聞く。
この時点では癌に関する知識なんてほとんどない私。
でも、“抗がん剤はできれば避けたい” と心が叫んでるのは気づいてた。
院長先生のことは信頼していたので、素直に「抗がん剤は否定的なほうです」と伝えてみた…
すると
「なんでそんな考えになちゃったの?!」
「〇〇さん、、、何もしなかったら2年生きられないよ?!」
と、お怒り気味。
そうかぁ…2年は時間があるということか。
じゃなくて、先生がこういうなら抗がん剤やるしかないのかなぁ…。
とりあえずは検査結果を待ちましょうってことで、10日後の予約をして病院をあとに。
自宅までの2時間
この2時間はすごくいい時間になった。
自分自身の今の状況を受け入れ、気持ちを整理するのにとても必要な時間だったと思う。
不思議とずっと落ち着いていたし、涙はほんの一瞬だった。
これまで、「死」を考えたことないわけではないし、その恐怖や拒否がないと言ったら嘘になるかもだけど
そんな感情なんかより
・どう準備すれば大切な子たちに迷惑をかけずに守ることができるか
・残された時間で大切な子たちに私ができることは何か
・何から整理をしていこうか
しか頭になかった。
泣いたり落ち込んでる暇なんかない。 落ちたところで何にもならない。
それなら笑ってたいし、大好きな娘と可愛い犬猫たちとの時間を大切にしたい。
私が落ちると娘が落ちる。
私は母親として全力で娘の心を守らなければいけない。
娘と走太(パートナー犬)のことを考えると苦しくなる。
娘にはいつ話そうか…
あの子なら大丈夫。わかってる。
でもやっぱり苦しめたくない。
あの子にだけは笑っててほしい。クサイけど、ほんとに娘の笑顔が大好き。
守りたいのに。
ごめんね…。
結果が出てから報告すべきか… ちがう気がする。
今までどんなことがあっても2人でニコイチで生きてきた。
何でも話すし、親子というよりは親友。 母親としてかっこつけることもないし、なんなら娘のほうがしっかりしていて大人だったりする。
いつも素直に向き合ってきた。 この話もはやめに話すべきだけど、、、少しでも不安な期間を与えたくない、、、少し、考えよう…
心の友に報告
自宅に戻ってからもいつも通り仕事して、ごはん食べて、犬の散歩して…
でも、頭の中がさすがに疲れてきた。
とりあえず誰かに吐き出さないと自分がしんどくなるな…と思ったとき、聞いてほしい相手は遠くに住む心の友だった。
久しぶりにとる連絡だというのに、LINEにSOSのスタンプのみ。
シンプルに、作らず隠さずそのまんまで付き合える人。
何度心を助けられただろ。
すぐに電話をくれて、10分話した。
私の思いを伝えたら、もし自分だっても同じように思うと思う。と、冷静に、あたたかく、すべてを受け入れてくれた。
胸が痛い。今すぐ飛んでいきたい。って言ってくれた。もう十分。
すごく楽になった。本当にいつもありがとう。